阪神・淡路大震災で失われたモノ、残されたモノ、生まれたモノ…そんな記憶を記録します。

青池 憲司 監督作品 映画『宮城からの報告—こども・学校・地域』製作委員会

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コラム・撮影報告

石巻撮影報告
2/23

“証言集・学校篇” 完成
「ことばを観る映画」

text by 青池憲司

2012.2.26  up
証言集学校篇『3月11日を生きて〜石巻・門脇小・人びと・ことば〜』上映会/映画製作委員会東京事務局(東京都三鷹市・市民協働センター 2012年2月18日)
証言集学校篇『3月11日を生きて〜石巻・門脇小・人びと・ことば〜』上映会
映画製作委員会東京事務局主催 (東京都三鷹市・市民協働センター 2012年2月18日)

東京・三鷹で特別上映会開催

長編ドキュメンタリー映画東日本大震災を記憶する証言集・学校篇『3月11日を生きて〜石巻・門脇小・人びと・ことば〜』(上映時間97分)が完成し、その特別上映会が東京・三鷹で開かれました。わたしも出席して緊張しました。上映中は観客の反応が気になります。会場の最後列に坐って、スクリーンではなく、人びとの後姿を見ていました。いつものことです。とくに今回は、この作品の封切なので、ことのほか注視しました。身動ぎした回数とか、足を組み代えた回数とか、時計に眼をやった回数とか、そんなことが気になるのです。いやはや・・・

上映が終り、観客とスタッフの交流会がありました。被災地石巻出身の方もいらして、こもごも思いを語られました。小学2年生の門小っ子へのエールや、おとなの辛口批評があり、わたしの緊張はだんだん溶けていきました。

会場の外でみなさんを送っていると、ひとりの男性がわたしのところへ寄り、「これは、ことばを観る映画ですね」といわれました。この映画をそんなふうに観ていただけたとは、うれしいですね。わたしはつねづね、「映画は観客によって発見される」と思っていますが、まさに。

ご当地があとになってしまいましたが、石巻特別上映会を開きます。近隣の方のご来場をお待ちします。入場無料。

  • 3月7日(水) 8日(木) 石巻市中央公民館(旧市役所の向かい)3階 第1講座室
    14:00 開場/14:30 上映
  • 3月10日(土) かめ七呉服店(アイトピア通り)
    17:45 開場/18:00 上映
  • 石巻特別上映会チラシ(PDF/942KB)

以後、全国展開をします。よろしくおねがいします。

#文中に登場する名称・データ等は、初出当時の情況に基づいています。

青池憲司

ドキュメンタリー映画監督。震災後、親交のあった長田区の野田北部・鷹取地区に入る。"野田北部を記録する会"を組織し5年間に渡りまちと住民の再生の日々を映像で記録。
「記憶のための連作『野田北部・鷹取の人びと』全14部」(1995年〜99年,山形国際ドキュメンタリー映画祭正式招待作品)を発表、国内外で上映。2002年「日本建築学会文化賞」受賞。

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