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◉震災発レポート
断層と淡路みち
〜野島断層、仮設住宅〜
兵庫県北淡町小倉地区(淡路島)◉ 1996年5月28日
Photos by kin
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淡路島訪問
地震からおよそ1年4ヶ月ほど経過したころ、フェリーで淡路島に渡り北淡町を訪問した。町役場を訪ねると管理地となっていた野島断層のある小倉地区を紹介してくれた。
北淡町の仮設住宅 ◉ 小倉団地
野島断層のすぐ近くに北淡町の仮設住宅団地が建設されていた。被災したこれまでの地域の近くにとの配慮もあり、遊休していた私有農地が利用された。住民の方が手入れをした花壇がとても鮮やかである。
野島断層
野島断層は町教育委員会によって管理されている。周囲にはフェンスが設置され千錠されていた。訪問したこの日はちょうど作業をしているということで、鍵を借りることなく中に入ることができたのだった。断層は雨ざらしからの劣化をさけるためにブルーシートで覆われていた。シート越しであっても、かつては平地だったことがにわかに信じがたいくらいの段差が確認できる。ちょうどこの日に行われていた作業というのは、その簡易なブルーシートより確実に保全するべく、断層全体を農業用のビニールハウスで覆うというものだった。
断層は保全された農地内のほかにも続き、周囲の舗装された農道にも激しい亀裂が走っていた。しかしそれらは補修されることもなく、そのままの状態で放置されていた。
津名町の仮設住宅 ◉ 志築新島団地
北淡町の反対側、淡路島東岸に位置する津名町に行った。港に近い町の中心部にある巨大ショッピングモールに隣接して、仮設住宅団地が建設されていた。
#文中に登場する名称・データ等は、初出当時の情況に基づいています。
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