震災の発生を受けてジャニーズ事務所は、コンサート会場でのファンへの救援物資や義援金の呼びかけや、街頭での募金活動、そしてチャリティーイベントなどの活動を行っていた。そしてさらに継続して震災で被災した子供たちの教育の復興を支援しようと、1997年12月、TOKIO、V6、KinKiKidsの3グループによるスペシャルユニット「J-FRIENDS(ジェイ・フレンズ)」が結成された。これは震災時小学校1年生であった子どもが義務教育を終える2003年3月までの期限付きユニットで、その目的の
とおり2003年までの間にチャリティーCDのリリースやライヴイベントなどのさまざまな活動が行われた。
毎年リリースされてきたJ-FRIENDSのシングルは、毎回さまざまなゲスト──マイケル・ジャクソンやジョン・ボン・ジョヴィ&リッチー・サンボラ(BON
JOVI)、ダイアン・ウォーレンらが未発表曲を提供したり、
TAKE6やジョディ・ワトリーらがレコーディングに参加したりするといった話題も振りまき豪華なものになった。ちなみにジョン・ボン・ジョヴィ&リッチー・サンボラが提供した"Next
100 Years"は、のちに彼ら自身のアルバム"Crash"でセルフカヴァーをすることにもなりライヴでも盛り上がるBON
JOVIの代表曲になった。
こうしたJ-FRIENDSを含むジャニーズ事務所の8年間に及ぶ活動の寄付総額は、実に9億1,822万6,449円にも達し、全て神戸市教育委員会へ寄付された。神戸市ではその義援金を様々な学校教育事業に役立て、例えば神戸市の全ての学校で子どもたちがインターネットに接続できる環境が整ったという。
阪神・淡路大震災のチャリティ活動で、これだけの大規模かつ継続的に行われた例は他にない。彼らは素晴らしい行動力を見せ、楽曲を残した。
|