阪神・淡路大震災で失われたモノ、残されたモノ、生まれたモノ…そんな記憶を記録します。

青池 憲司 監督作品 映画『宮城からの報告—こども・学校・地域』製作委員会

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コラム・撮影報告

石巻撮影報告
10/14

予告篇のお披露目上映会

text & photos by 青池憲司

2011.11.8  up

予告篇のお披露目上映会

ドキュメンタリー映画「宮城からの報告〜こども・学校・地域」の予告篇『わたしはここにいます〜石巻・門脇小学校・夏』(29分)のお披露目上映会を門脇小学校で開きました。11日(1年生〜3年生)12日(4年生〜6年生)、その夜は保護者のみなさん向けにと、3回上映でした。

いやぁ、緊張しました。これまで夥しい数の上映会をやってきましたが、こんなに緊張したのははじめてとはいいませんが、めったにないことでした。「視るものは視られるもの」であるという、人を写すときのあたりまえのことを、毎日こどもの群れのなかにいて、あらためてつよく意識していたからです。

映画を観たこどもたちの感想は、「わたしたちと石巻のことをもっともっとつたえてほしいです」というキタイ評から、「すごくつまんなかったです」というバッサリ評まで、じつにさまざまでしたが、どの意見も、自身の被災体験とそのごの生活に則したもので、映画をきちんと対象化していました。教室(撮影現場)での、こどもたちとスタッフの関係がこれでツーペーになったといってもよいかもしれません。

その、予告篇『わたしはここにいます〜石巻・門脇小学校・夏』は、これから、石巻(15日)仙台(22日)を皮切りに、全国に届けられます。いまは、東京(29日・31日)横浜(30日)の上映がきまっています。いずれも、有志のグループが小さな会場で開いてくれます。予告篇ですので上映料は無料です。でも、タダよりなんとかはない、といいます。そのとおりで、下心はあります。

「上映会時に映画製作のためのカンパや支援金用紙の配布をお願いします」というのがそれで、これは製作委員会のおねがいです。下記に上映を申し込まれるとDVDほかが送られます。最少催行人数3人以上で見ていただけるといいのではないか、わたしは思っています。以下、DVDのお申し込み・お問い合せ先です。

映画『宮城からの報告〜こども・学校・地域』製作委員会/事務局:佐藤進

  • 住所:仙台市太白区太子堂5-20
  • 電話:090-2955-7868
  • 公式サイト:www.miyagireport.org/
  • E-mail:dorian@mrg.biglobe.ne.jp
  • 貸出料:無料ですが、上映会時に映画製作のためのカンパや支援金用紙の配布をお願いします。

きょうの石巻の日の暮れは午後5時15分でした。宿舎の大郷町のいまは雨です。被災地の秋はどんどん深まっています。

#文中に登場する名称・データ等は、初出当時の情況に基づいています。

青池憲司

ドキュメンタリー映画監督。震災後、親交のあった長田区の野田北部・鷹取地区に入る。"野田北部を記録する会"を組織し5年間に渡りまちと住民の再生の日々を映像で記録。
「記憶のための連作『野田北部・鷹取の人びと』全14部」(1995年〜99年,山形国際ドキュメンタリー映画祭正式招待作品)を発表、国内外で上映。2002年「日本建築学会文化賞」受賞。

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