阪神・淡路大震災で失われたモノ、残されたモノ、生まれたモノ…そんな記憶を記録します。

青池 憲司 監督作品 映画『宮城からの報告—こども・学校・地域』製作委員会

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コラム・撮影報告

石巻撮影報告
4/18

震災後、初訪石から1年

text by 青池憲司

2012.4.18  up
網地島ラインで船上撮影の打合せ (宮城県石巻市・門脇 2012年4月09日)
網地島ラインで船上撮影の打合せ (宮城県石巻市・門脇 2012年4月09日)

特別な日

きのう、4月17日は、わたしにとって特別な日です。東日本大震災後の石巻にはじめて入ったのが1年前のこの日でした。手帳を見返すと、前日の16日に仙台入りしています。17日は早起きして、06時20分に仙台の宿を出発し、東へ向いました。東松島→野蒜→石巻→女川→橋浦→吉浜→相川→ふたたび石巻と被災地をめぐり、仙台にかえりついたのは18時20分、まるっと12時間の往還でした。

先達は、映画「宮城からの報告〜こども・学校・地域〜」製作委員会事務局長の佐藤進さんです。(そのときはまだ製作委員会はなく、その任でもありませんでしたが)「見るモノに元のカタチは無く荒地を行く思い。ヒトはじねん(自然)にうごいている」と、その日の手帳にあります。

このときの被災地行を「震災小片雑記」というコラムにまとめてあります。<コラム〜撮影前・小片雑記>に入って、「震災小片雑記」の拾、拾壱拾貳をご覧ください。わたしが被災地石巻の仕事に至るプロセスの一端がうかがえます。

「3月11日を生きて〜石巻・門脇小・人びと・ことば」の劇場公開がきまりました。

  • ポレポレ東中野(東京)
  • シネ・ヌーヴォ(大阪)
  • 神戸映画資料館(神戸)

の3劇場です。7月から8月にかけての上映予定ですが、詳しいことはあらためてお知らせします。また、全国各地での自主上映会も広がりつつあります。

きょうは、これから、船で太平洋へでます。門脇小校歌にある、

〽 太平洋はひろびろと
       望みを今日も思わせる

の撮影です。天気がイマイチですが。

#文中に登場する名称・データ等は、初出当時の情況に基づいています。

青池憲司

ドキュメンタリー映画監督。震災後、親交のあった長田区の野田北部・鷹取地区に入る。"野田北部を記録する会"を組織し5年間に渡りまちと住民の再生の日々を映像で記録。
「記憶のための連作『野田北部・鷹取の人びと』全14部」(1995年〜99年,山形国際ドキュメンタリー映画祭正式招待作品)を発表、国内外で上映。2002年「日本建築学会文化賞」受賞。

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